
世界各国約80種類のビールが勢ぞろいするビアレストラン オーデン。季節折々で登場する期間限定入荷のビールも魅力の一つです。
今回、ドイツ・バンベルグで伝統的に造られる燻製麦芽を原料とした「ラオホビア」というものがございますが、その「ラオホビア」の限定商品が届いておりますので、少しご紹介いたします。
ドイツ南部・9世紀から続く歴史の深い街「バンベルグ」は、旧市街地が全て世界文化遺産に指定されているほど大変景観の美しい街です。この街で伝統的に醸造されているラオホビールは、「ラオホ=燻製」の意味の通り、大麦麦芽を焙煎する際、地元フランケン地方のブナの木を使い、一日以上かけて燻し乾燥させるのが最大の特徴です。もともとは、その昔ビールを醸造していた修道院が火事になり、大量に保管していた麦芽が煙に燻され茶色に変色してしまい、捨てるのがもったいないとその麦芽でビールを醸造してみたのが始まりと伝えられています。
その「ラオホビールの最大の特徴は、なんといってもスモーキーな燻製香が広まる独特な風味。飲むほどに口に馴染み、一度口にすると病み付きになりそうな魅力あふれるビールです。
今回入荷いたしました「ラオホビア」は、バンベルグの中でも一番古い醸造所「シュレンケルラ社」の「ロートビア」である「ヴァイクセル」。赤褐色をしたレッドビールと呼ばれるタイプで、フランケン地方の伝統的なビアスタイルの味わいは、繊細でデリケート。そんな「ロートビア」の特性に合わせ、ブナの木ではなく、チェリーの木を用いて造られた今年初登場の新商品です。
スパイシーな薫香が特徴のブナの木に対し、チェリーの木を用いることで、薫香は穏やかになり、甘みを帯びたフルーティな香りが特徴の「ヴァイクセル」。「ロートビア」の麦芽感ある甘味とのバランスが良く、燻製ビール初心者の方々にも受け入れやすい薫りと味わいの「ラオホビア」です。
新商品、日本初登場の「シュレンケルラ・ヴァイクセル」。燻製麦芽の独特な香りの後に甘味ある麦汁感が広がる「ラオホビア」を、ぜひお試しいただけたらと思います。