
ベルリーナヴァイセというスタイルのビールをご存じですか?
16世紀ごろを起源とし、ドイツの北方で小麦麦芽を用い盛んに醸造されていた「北のシャンパン」とも称されていたドイツのビールです。
その当時、ベルリンではワインの醸造が非常に盛んに行われていました。しかしながらその当時の醸造品質ではシャンパンを造るのには適さなかった為、小麦麦芽を用いて乳酸発酵されたものに野生酵母(ブレタノマイセス)を加え瓶内発酵させることにより生まれたのが「ベルリーナヴァイセ」というビアスタイルです。
その醸造法は瞬く間に広がり、多い時には700を超える醸造所で「小麦のシャンパン」や「リースリングヴァイセ」などと称され、多くの人々に人気を博しながら親しまれてきました。
18世紀半ばころからは冷蔵技術の確立などにより「Lager(ラガー)」スタイルの醸造が急増。冷蔵技術により年中醸造可能となった「Lager」スタイルはコストも安く、それに押し出されるように、ベルリーナヴァイセの醸造は衰退していくことになります。
ビアスタイルとしてのベルリーナヴァイセは無くなることはなかったものの、手間暇かかる醸造過程は簡略化され、不安定要素のある野生酵母も使用されなくなってしまい、ついには「昔ながら」のベルリーナヴァイセは無くなってしまいました。

「昔ながら」のベルリーナヴァイセを復活させるべくシュネーオイレ(Scneeeule)のオーナーブルワーである「 Ulrike Genz (ウルリケ・ゲンツ)」が、60年以上前に醸造され、わずかに残っていたベルリーナヴァイセのボトルから野生酵母(ブレタノマイセス)を取り出すこと成功。培養した野生酵母を用いて、昔ながらの手間と暇と時間をかけたビール造りを始めました。
一つ一つのプロセスを重視し、限りなくオリジナルのベルリーナヴァイセとして現代に蘇らせたのが、今回ご紹介の「Schneeeule(シュネーオイレ) 」です。
オリジナルなベルリーナヴァイセ「Marlene(マレーネ)」をベースに、近代の醸造技術であるドライホッピングを施した「Kennedy(ケネディ)」や、ジャスミンで香り付けした「Yasmin(ヤスミン)」、ジンジャーやフルーツの果皮でアクセントを付けた「Irmgard(イルムガルド)」と、全4種の”リアルな”ベルリーナヴァイセを数量限定でご用意いたしました。
乳酸発酵による爽やかな酸味と野生酵母が促す複雑な薫りがノスタルジックに彩る「シュネーオイレ」の「ベルリーナヴァイセ」を、どうぞお楽しみください!

〇シュネーオイレ・マレーネ
(オリジナル・ベルリーナヴァイセ)
SCHNEEEULE MARLENE -Original Berliner Weisse-
IBU:5 ABV:3.5% 330ml Bottle
〇シュネーオイレ・ケネディ
(ドライホッピングしたベルリーナヴァイセ)
SCHNEEEULE KENNEDY -Dry Hopped Berliner Weisse-
IBU:10 ABV:3.5% 330ml Bottle
〇シュネーオイレ・ヤスミン
(ジャスミンで香り付けしたベルリーナヴァイセ)
SCHNEEEULE YASMIN -Berliner Weisse with Jasmin-
IBU:4 ABV:3.5% 330ml Bottle
〇シュネーオイレ・イルムガルド
(ジンジャー、果物の果皮でアクセントを付けたベルリーナヴァイセ)
SCHNEEEULE MARLENE -Berliner Weisse with Ginger and Fruits Peels-
IBU:1 ABV:3.5% 330ml Bottle
各1500円